日本の鉄道トンネル長さランキング TOP10
| 順位 | トンネル名 | 読み方 | 延長(m) | 路線 | 所在地 | 開通年 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 青函トンネル | せいかんトンネル | 53,850 | 北海道新幹線 | 青森県・北海道 | 1988年 |
| 2 | 八甲田トンネル | はっこうだトンネル | 26,455 | 東北新幹線 | 青森県 | 2010年 |
| 3 | 岩手一戸トンネル | いわていちのへトンネル | 25,810 | 東北新幹線 | 岩手県 | 2002年 |
| 4 | 飯山トンネル | いいやまトンネル | 22,251 | 北陸新幹線 | 長野県 | 2015年 |
| 5 | 大清水トンネル | だいしみずトンネル | 22,221 | 上越新幹線 | 群馬県・新潟県 | 1982年 |
| 6 | 新北陸トンネル | しんほくりくトンネル | 19,760 | 北陸新幹線 | 富山県・石川県 | 2015年 |
| 7 | 新関門トンネル | しんかんもんトンネル | 18,713 | 山陽新幹線 | 山口県・福岡県 | 1975年 |
| 8 | 六甲トンネル | ろっこうトンネル | 16,250 | 山陽新幹線 | 兵庫県 | 1972年 |
| 9 | 榛名トンネル | はるなトンネル | 15,350 | 上越新幹線 | 群馬県 | 1982年 |
| 10 | 五里ヶ峯トンネル | ごりがみねトンネル | 15,175 | 北陸新幹線 | 長野県 | 2015年 |
出典:一般社団法人日本トンネル技術協会「長大トンネルリスト」、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)公表資料、JR北海道・JR東日本・JR西日本・JR九州等の公表資料をもとに、ランキングドットコム編集部が集計・作成。現在建設中のトンネルは除く。
TOP10の解説
1位 青函トンネル(青森県・北海道)
全長53.85kmを誇る日本最長、そして現在でも世界有数の長大海底トンネルです。津軽海峡の海底約100m下を通り、本州と北海道を鉄道で結んでいます。1988年の開通以来、物流や人の移動を支える重要インフラとして活躍しており、現在は北海道新幹線と貨物列車が線路を共用して走行する「三線軌条(さんせんきじょう)」という特殊な方式が全国で唯一採用されているトンネルになります。厳しい自然条件を克服した日本の土木技術の象徴ともいえる存在です。
2位 八甲田トンネル(青森県)
東北新幹線の七戸十和田〜新青森駅間に位置する長大トンネルです。八甲田山系の北側の地下を貫いており、陸上トンネルとしては、日本最長を誇ります。豪雪地帯であるため、自然環境の保護と安定した輸送を両立させるために長大トンネルの建設が選択されました。
3位 岩手一戸トンネル(岩手県)
東北新幹線のいわて沼宮内〜二戸間駅に位置する長大トンネルです。北上山地の複雑な地形を貫くことで、線路の勾配や曲線を抑え、高速運転を可能にしました。東北新幹線の速達性向上に大きく貢献しており、青森・北海道方面へのアクセスを支える重要な施設となっています。
4位 飯山トンネル(長野県)
北陸新幹線の飯山〜上越妙高駅間に位置するトンネルです。豪雪地帯として知られる長野県北部から新潟県境付近の山岳地帯を貫いています。開通によって首都圏と北陸地方との移動時間が大幅に短縮され、観光やビジネスの活性化にも大きく貢献しました。
5位 大清水トンネル(群馬県・新潟県)
上越新幹線建設の象徴ともいえる長大トンネルです。群馬県と新潟県の県境にそびえる谷川連峰を貫き、首都圏と日本海側を結んでいます。開通前は交通の難所として知られていましたが、このトンネルの完成によって新幹線による高速移動が実現し、地域発展を後押ししました。また、並行している在来線の清水トンネル(延長:9,702m)は在来線トンネルでは日本最長になります。
6位 新北陸トンネル(富山県・石川県)
北陸新幹線の主要トンネルの一つです。北陸地方特有の山地地形を克服するために建設され、東京と北陸を結ぶ高速ネットワークの形成に貢献しました。北陸新幹線開業後は観光客やビジネス利用者の増加を支え、地域経済にも大きな効果をもたらしています。
7位 新関門トンネル(山口県・福岡県)
本州と九州を結ぶ山陽新幹線の海底トンネルです。関門海峡の地下を通過しており、青函トンネルに次ぐ日本を代表する海底鉄道トンネルとして知られています。このトンネルによって新大阪から博多までの高速移動が可能となり、西日本の経済活動を支える重要な役割を担っています。
8位 六甲トンネル(兵庫県)
山陽新幹線のトンネルでは新関門トンネルに次ぐ長さを誇り、神戸市北部の六甲山地を貫いています。人口密集地が多い関西圏において、新幹線ルートを効率的に確保するために建設されました。山陽新幹線の高速運転を支える重要施設であり、関西と九州・中国地方を結ぶ大動脈の一部です。
9位 榛名トンネル(群馬県)
上越新幹線の群馬県区間に位置する長大トンネルです。榛名山周辺の山岳地帯を貫くことで、急勾配や曲線を避けた高速ルートを実現しました。東京と新潟を短時間で結ぶ上越新幹線の速達性を支える重要なトンネルであり、日本有数の山岳トンネルとして知られています。
10位 五里ヶ峯トンネル(長野県)
北陸新幹線の長野県区間に位置する長大トンネルです。山が多い信州地域の地形を克服し、新幹線の高速運転を可能にしています。沿線地域のアクセス向上や観光振興に貢献しており、北陸新幹線ネットワークを支える重要なインフラの一つとなっています。
ランキングドットコム編集部の一言
今回のランキングで特に注目したいのは、1位の青函トンネルが53.85kmと、2位の八甲田トンネルの約2倍という圧倒的な長さを誇る点です。また、トップ10全てを新幹線トンネルが独占しており、日本の高速鉄道網がいかに多くの山岳地帯や海峡を克服してきたかが分かります。日本は国土の約7割が山地とされますが、こうした長大トンネルの存在によって都市間移動の高速化が実現され、地域経済や観光振興を支える重要な役割を果たしています。なお、建設中の北海道新幹線では、全長32kmに及ぶ渡島(おしま)トンネルや、全長26kmに及ぶ札樽(さっそん)トンネル、リニア中央新幹線では、全長37kmに及ぶ首都圏第一トンネルの掘削工事が行われており、今後もランキングが更新される予定です。
